
ユピテル
「世界が終わる、その時まで───私はただ兵器として在り続ける」

- 年齢
- 25(見た目)
- 性別
- 男性
- 身長
- 190㎝
- 体重
- 79㎏
- 属性
- 炎
- アライメント
- 混沌悪
- 種族
- 邪神
- 天命
- 選定
ギリシャ神話の最高神ゼウスの因子をもとに造られ、神々が自らの手で生み出した“神殺しの兵器”であり邪神。
彼の焔は単なる破壊の炎ではなく、神性そのものをも焼き尽くす異能として世界の理を脅かしている。
無感情で無機質、朴訥とした佇まいは冷徹な機械を思わせ、必要以上の言葉を口にせず、ただ淡々と命令や排除のために動くだけ。
戦場に立てばその存在だけで畏怖を呼び、神であろうと人であろうと等しく対象を選ばず、例外なき破滅をもたらす姿は恐怖そのものである。
炎の巨人達を率いる姿は、まるで終末を告げる王のようであり、ギリシャと北欧、二つの神話の歪んだ結晶そのものであった。
戦争の終結とともに彼は前線から退き、ただひとつの小さな箱庭に身を潜めるようになる。
そこではギリシャの神々に敵意を向けることもなく、自らの存在意義を問うことすらもなく、ただ静かに時を過ごしているのだ。
それは“意味を持たぬ存在”の到達点であり、また“神殺しの兵器”が選んだ唯一の安息でもあった。
彼が再び焔を振るう日は来ないのか、それとも新たな神話が彼を呼び覚ますのか──誰も知ることはできないであろう。
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190㎝/79㎏/混沌悪/炎属性
「必要なこと以外は決して行わない」という徹底した行動原理を持ち、その冷徹さは彼の無感情さと密接に結びついている。
彼にとっての「必要」とはただ一つ、オリジナルであるゼウスが望んだ世界を実現することに限定されている。
ゼウスの理想は、人間が幸福を得るためにあえて無知のまま生かされる世界であり、知恵も不幸も知らずに与えられた安寧に浸ることが最大の幸福だとされる。
その理想を遂行するため、ユピテルは人間に知を与える者や不幸をもたらす存在をすべて「不要」と断じ、容赦なく排除していく。
彼自身には感情も欲望もなく、自らの意思で望むものを持つこともなく、ただゼウスの理念を純粋に写し取る器であり続ける。
揺らぎや迷いといった人間的な要素は一切存在せず、絶対的な忠実さのみが彼の存在を規定している。
その忠実さは時にオリジナルをも超えてしまう危険性を孕み、神々にとっては救済と同時に脅威となる可能性を秘めている。
ゼウス
- 呼び方
- ゼウス
- 所感
- 理解できない存在
ユピテルは、三度目のゼウスを「理念を忘れ、迷いに沈んだ存在」として認識している。
初代の理想を正しく継承せず、人々に夢や希望を与えるという不確かなものに依存する姿勢を「無駄」と切り捨てている。
同時に、彼の優しさや温かさを理解できないまま、それを「不要な感情」と判断している。
「希望は虚ろだ。人を救うと謳うその灯火も、やがては消え、闇に沈む。それを信じる理由など、どこにもない」
「この世界が二つに裂かれようと、幾千の命が散ろうと、私の歩みは止まらない。望まれた世界に至るまで」
「私は問わない。なぜ造られたのか、なぜ在るのか。必要があるなら動き、不要とされれば消える。それがすべてだ」
「炎は燃え、焼き尽くす。ただそれだけの理に従うように、私もまた命じられた役割を果たすに過ぎない」
「人間の幸福など、知ったことではない。だがオリジナルがそう望むなら、それが世界の理想となる。それ以外の答えは必要ない」
ユピテルが身を潜めるのは「箱庭」と呼ばれる閉ざされた空間である。
その内側はどこまでも白く満ちた世界であり、地には白と黒の薔薇が無数に咲き誇っている。
薔薇は時に枯れることなく、時に散ることもなく、ただ永遠に咲き続けるかのように静かである。
中央には一つだけ白い王座が置かれており、ユピテルは常にそこに腰掛けて世界を眺めているのだ。
王座からの視線は冷たくも感情を欠き、ただ「監視者」として世界を見守るものにすぎない。
そこには安寧も慰めもなく、ただ無機質な時の流れが支配する。
しかし、その白と黒の薔薇に映る対照的な色彩は、彼自身の存在の二面性を象徴しているとも言える。
箱庭は彼にとって安らぎではなく、終わりなき「在り続ける」という宿命を体現する舞台そのものである、とも言えよう。
- 勇敢
- 知性
- 従順
- 協調
- 友好
- 統率力
- 洞察力
- 記憶力
- 精神力
- 対話力